寝る前のブログ

物忘れ対策日記

真面目な社員に要注意

資料の作成という作業がある。

自分の職場、正確には親会社なのだが、資料を提出させるのが異常に好きである。

その執着心は病的と言っても過言ではないだろう。

以前は、会議があるなら、パワーポイント〇〇ページ以上と指定されていた。

内容よりもボリュームが重要というところから、会社の程度がしれるという物である。

パワポ使えば仕事をした気になるようだ。

そして社内向けの資料になぜそこまでと驚くほど突っ込みが入る。

顧客に見せるものであれば、間違いのないようにというのは理解できるのであるが…

先日、設備投資の資金繰り表を出すと、重箱の隅をつつくような突っ込みが入った。

売上「計画」をベースにして、毎月の収支から1年先の借り入れの必要性を確認するものだったが、売上計画はあくまで「計画」であり、その通りにならないのが世の常である。

感覚的に借り入れ不要と踏んでいたが、ほんとに大丈夫かと詰め寄ってくる。

1年先の細かい資金の状況など正直わからない。

この人たちにとって資料とは、何かを説明するものではないと思う。

完璧な資料を作ることこそが目的であり、その目的のために必要以上の粗探しをすることが、自分達の存在価値を示す唯一の手段なのだと思う。ある意味悲しい。

親会社の中間管理職連中に、顧客を顧みずに内向きな資料ばかり作っていて良いのかと問うと、変えなくてはならないと言うのだが、自分たちが声を上げることはしない。

おかしいと思いつつ、ひたすらなんの役にもたたない資料を定年まで作り続ける。

真面目な社員ほど頑なに変えようとしない。

ここまでくると、ある意味背任行為ではないかとさえ思えてしまう。