また味噌の話になるが、三重県の亀山市には、味噌焼きうどんなるご当地グルメがある。
若い頃に何度か食べに来たことがあるが、焼きうどんと言うより焼き肉にうどんをぶち込んだものだったと思う。
テーブルに据え付けられた大きめの鉄板でカルビやホルモン、キャベツを味噌ダレで焼き(炒め?)そこにうどんを投入しグチャグチャにしたら出来上がりといった記憶がある。
当時、味噌焼きうどんと呼ばれていた記憶はないのだが、同じような方式の焼肉屋が数件あったので、これのことだと思われる。
ふと久しぶりに食べたくなり亀山にやってきたのだが、ネットで検索しても昼は営業してなかったり、定休日だったりでなかなか良さげな店が見つからない。
かろうじて現在地付近にあった店に向かった。店構えは、昭和の大衆食堂である。
中は、10人ほど座れるようだが、狭い店内にテーブルと椅子がぎゅうぎゅうに置かれており、ちょっと窮屈に感じる。
コロナ対策か窓が開いていて寒い。
意外とメニューが多かったが、迷わず味噌焼きうどんを注文した。
店内の造りから焼き肉方式ではないことは想像できたが、出てきた味噌焼きうどんは、一応鉄板に乗っている。玉子が敷かれているところから鉄板ナポリタンを連想させるが、紛れもなくうどんである。
後から運ばれてきた連れが頼んだしょうゆ味の焼きうどんは鉄板ではなく普通の皿であった。やはり味噌焼きうどんは鉄板のイメージか。
ただ、しょうゆ味と材料は同じに見受けられた。つまり、しょうゆ味の焼きうどんを味噌味にしたと推測される。
まぁそんなことはどうでも良い。味は甘めで後から少し辛味が来る。
昔食べた焼き肉タイプの味ははっきり覚えていないが、たぶんこんな感じだったのであろう。味噌好きにはたまらない味である。
店を出る時、店主夫妻(?)が何度もお礼を言ってくれたのが印象的であった。