会社の親睦会の決算の話をしていると、ふと入社して初めての社員旅行の事を思い出した。
30年程前になるが、中途採用で6月に入社して翌年の5月頃に香港に行った。
当時はすでにバブルは崩壊して、就職難民が問題になっていたが、今思えば、円高は続いており、定職についている人は、それほど生活のレベルを落としてなかったと思う。
その旅行もバブル時代の名残りで、観光の合間に鞄屋などに連れて行かれていたが、興味がなかったので時間を潰すのが大変だった。
逆に町中は、看板が道路に張り出し、まさに香港映画（ジャッキー・チェンとか）の世界だったし、市場に行けば、店先に豚足がぶら下がっていたり（生肉なのに冷蔵されていない！）、コアラのマーチが「樂天小熊餅」だったり、立っているのが不思議な位細長い超高層アパートがあったり、工事中の超高層アパートの足場が竹だったり（記憶では）、興味を引くものが溢れていた。
自分にとっては初めての海外旅行でもあり、その後、香港は中国に返還され、ずいぶん変わってしまったようなので、あのタイミングで行けたのは、非常に貴重な体験だったと今になって思う。
